28Dec
STORY6 人生の転機
仕方なく…という言葉しか思い浮かばないような、思いもよらないような偏差値の低い学校に入学することになった私は、戸惑いを隠せずにいました。
だけど、悩んでいたのは、勉強の事じゃなかったのです。偏差値の事じゃなかったのです。
学校のカラーが合わなかったのです。
その学校は都会の真ん中に会って、パーマかけていたり、ピアスしてるのは当たり前で。
地方の真面目な学校からUターンしてきた私は、群れから引き離されて、オオカミの群れに迷い込んだ仔羊みたいに、不安で怯えてしまっていました。
実は、皆、悪い人たちではなかったのですが、軽くて陽気な人たちの輪には、全く入れずに、私は、孤独に苛まされていました。
中卒でもいいから、学校に行きたくないと泣きじゃくったあの日。
とにかくあの場所から逃げ出したくて。当然、友だちなんか1人も出来なくて。
「お母さん、私、学校を辞める。どうしても行きたくない。無理、絶対に無理」
必死で訴えたけれど、私の発言に母は困惑してしまい、
「冷静になって!」
と私をなだめてくれたけれど、本当に無理だから!お願い、助けてって、心で叫んでいたのに、母には届きませんでした。
そんな日々が続いていた時、突然母が驚くようなことを発案してくれて、私は人生の転機を迎えることになりました。
それが、私のその後の人生の全てを変えることになった、アメリカへの留学という応急措置でした。
元々英語は大好きで、得意科目だったし、その提案は嬉しかったけれど、一番の安心材料は、これであの高校に行かなくて済むってことでした。
それだけでいい。留学したい!私、アメリカに行く!
人生って、幸せなことばかりが続いている時って、案外転機なんて訪れないのかもしれないって、今更ながらに思います。
苦しいから、しんどいから、危機だから、人は新しい道を模索しようともがいてもがいて頑張って。
負けないで立ち上がった時に、天からチャンスの懸け橋がやって来るのだと思うのです。きっとそうに違いないと。
私が、現在の「花岡めうみ」になって行く、第一歩、米国留学はこうして決定したのでした。
さて、ここからが私の人生の本番です。
それは、SECOND STAGEに綴って行きます。
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