28Dec
STORY4 立ち上がるきっかけ
今は、人と違うこと、ファーストペンギンであることに、喜びと価値を感じられる私ですが、
思春期に差しかかるころ、私は人まねばかりする性格になっていました。
それはきっと、まだまだ未熟だった私が、必死で取り繕った防御策だったのでしょう。
幼少期に転勤族の子どもだった方には、きっとわかってもらえるはずです。
転校生は目立ちます。目立つことがいい事ばかりではないのです。何故なら、浮いてしまうから。
流されてばかりの私は、人に合せていることで、集団を隠れ蓑にして安心安全を手中にしようと必死でした。
でもそれって正しいのかな?
マジョリティは、確かに大多数の意見だから、正義だったりすることもあるけれど、
いつも正しいわけじゃないのに、気に入らない意見があると、集団で相手を糾弾したりいじめたり。
マイノリティがまっとうな意見を発言しても、多数決で正しくないと判断されたり。
外されていい事なんか、何もない。
怖かった私は、すっかりマジョリティの一員に入り込んでしまっていました。
自分たちと合わない子を、いじめる側に回っていたのです。
だけど、心の中はいつも葛藤だらけで。
「私、自分が酷い集団いじめに遭ったくせに、人をいじめている…、最低だ!」
めちゃくちゃ自分を責めました…。
じゃあどうずればいいの?皆と一緒じゃなきゃ怖い。
どうすれば、この最低な自分から再生できるの?自分が大嫌い。まるで深い沼に落ちて行くみたい。私は私を救えなくて泣いてばかり。
だけど、誰かをいじめないと、私がまたいじめられる。またシカトされる。またあの苦しい思いに囚われる。
わかっているのに…。誰よりもいじめられる辛さを、知っているのに…。何てことだろう。
だけどその後、人の悪口を言うと、自分に返って来るってことを、身を持って体験することになりました。
それ以降、徹底していじめと悪口からは、自分を遠ざけることを決意しました。
その目標は、今も燦然と輝いていると思います。
小さな勇気を持って、自分を沼から引きずり上げることの大切さを、代償を払いながら学んだあの日。
あの苦しい日々があったからこそ、私は今の自分を立たせていられるのだと思っています!
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