17Jan
STORY12 希望の星
私が夢に見ていた大学、それは「上智大学」でした。
同世代の方にはご存知の方もいらっしゃると思いますが、
名だたる帰国子女アイドルの方々が卒業された大学です。
例えば、早見優さんや西田ひかるさんなどです。
そこはまるで、アメリカの大学のように、英語が飛び交う特別な場所。
そして、授業も全て英語で行われます。
ワオ!何てクールなのでしょうか。
受験方法も一般的な日本の大学とは大きく違っていました。
今でこそ、AO受験は当たり前ですが、当時としてはとても珍しい形式を取っていました。
まずは、TOEFLとSATのスコアが必要です。それから、小論文と、学校長の推薦文です。
つまり、アメリカの大学と同じ受験方法です。
(SAT→Scholastic Assessment Test 米国大学進学志望者の共通テスト)
上智大学にもたくさんの学部があります。
だけど、私が行きたいのは、全ての授業を英語で行う比較文化学部です。
今では国際教養学部と名前を変更していますが、
今でも日本の英語教育の最上位に位置付けられている超難関学部です。
正直、10カ月程度の留学で簡単に受かる学部ではありません。
多くが、生まれながらにして英語に触れて来た、ネイティブの帰国子女が通う学部だからなのです。
苦労無く英語の世界で生きて来た人たちと、私は競わなくては行けなかったのです。
これは、物凄く大変なことでした。
ハッキリ言って、「無謀なチャレンジ」と思われても仕方がない程でした。
だけど、どうしても行きたかったのです!
私は本気でした。本気のチャレンジに優るパワーはありません。
絶対に合格したい!どうしても通いたい!
思いは募り、遂に専門塾に通うことになりました。
その名も、
「上智大学比較文化学部受験対策講座」
おお!何となく一歩近づいた気になりますね!
講師の先生方は、ネイティブの外国人。少人数制で、もちろん、お月謝もそれなりにお高うございます。
それから私は、本当に、歯を食いしばって頑張りました。
TOEFL漬け、SAT漬けの毎日です。
だけど、中々スコアが伸びません。焦る!焦る!
そんな私を尻眼に、周囲のライバルたちは、どんどんと目標スコアをクリアして行きました。
悔しかった…。本当に悔しかった。やはり、たった半年の受験勉強で乗り越えられるほど、壁は低くありませんでした。
…結果、私は現役で合格をすることが出来ませんでした。
花岡めうみ、浪人決定です。
小学生、中学生、高校生は、はっきりとした肩書を名乗れますね。
その後、社会人になる方、或いは、大学生になる方もいらっしゃると思いますが、それもまた、はっきりとした肩書です。
だけど、私は、ちょっと横道にそれて、「浪人生」という肩書を手に入れてしまいました。
もちろん、想定外です…。
だって、現役で合格をして、春からは大学生になれると思っていたから…。
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